欧州危機からの世界経済立ち直りは何時?

大幅に3日続落、17000ポイント割り込み2年4カ月半ぶりの安値

週明け3日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前営業日比4.38%安の16822.15ポイントだった。H株指数は5.71%安の8408.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で763億6800万HKドル。
 ハンセン指数は、前週末の欧米市場の下落を嫌気し、大きく下げてスタート。その後も、欧米金融システムの不安定化を背景とする世界景気後退への懸念が重しとなり、金融関連を中心に幅広く売られた。序盤には心理的節目の17000ポイントを下抜き、結局、2009年5月15日以来、ほぼ2年4カ月半ぶりの安値で引けた。1日発表の中国の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は2カ月連続で前月から上向き、市場予想からも上振れたが、市場心理が冷え込む中、特段の支援材料にはならなかった。
 個別では、本土系の中国工商銀行(01398)、中国建設銀行(00939)、時価総額上位のHSBC(00005)が売り込まれ、3銘柄で指数を200ポイント以上押し下げた。連休入り直前の先週末の本土市場が2年6カ月ぶり安値を更新したことを受け、運用実績が一段と低迷するとの連想から、中国平安保険(02318)が13%超下げ、ハンセン銘柄の下落率1位、中国人寿保険(02628)も大幅安。このほか、当局から渤海湾の事故油田からの原油流出が続いていると指摘されたCNOOC(00883)の下げもきつい。一方、馬雲・会長がIT(情報技術)大手、米ヤフーの買収に積極姿勢を示したアリババ(01688)は0.27%安と下げ渋ったほか、欧州売り上げが8割を超えるエスプリ(00330)は逆行高を演じた。
二季報WEBより


ハンセン予想PERが10を切り、リーマンショック時よりさらに下がった。数値だけ見れば香港株はバーゲン価格、しかし欧州危機の不安は去らず明るいニュースはひとつも無し!
このまま世界経済が破綻しかねない勢いでチャートは右下がり。底値の見通しはまだまだ先になりそうです。あまりに痛手が大きいとリバウンドの期待も薄れます。




世界の株式時価総額が、2011年3月末からの半年間で約10兆1309億ドル(約776兆9392億円)減少したことがわかった。
 欧州の財政危機などで日欧米だけでなく、新興国も含め世界的な株安に見舞われたことが要因だ。
 国際取引所連合が公表した8月末の時価総額と、米金融情報会社が算出した株価指数「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」の変動率を基に推計したところ、9月末の世界の株式時価総額は約47兆6685億ドルで、3月末比で17・5%減少した。
 欧州の財務・金融危機が、金融機関の融資縮小などを通じて世界景気に悪影響をもたらすとの見方や、中国など新興国のインフレ懸念が、投資家が株式を売却する要因となっている。

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