中国株式市場は歴史的なチャンス、年金資金や住宅積立金を株式投資で運用することを検討すべき

中国証券報より
中国証券業監督管理委員会(中国証監会)の郭樹清主席は15日、年金資金や、中国の福利厚生の一つである住宅積立金を株式投資で運用することを検討すべきだと提言した。16日付で伝えた。
中国証券業監督管理委員会(中国証監会)の郭樹清主席
 同日に開かれた第9回財経年会に出席した際の発言。「中国の年金資金は約2兆元、住宅積立金は融資を除いた残高で2兆1000億元となっており、これらの資金を運用する専門の投資機関を設立するか、あるいは既存の投資機関に委託して株式に投資すれば、国民にも利益がある」と述べた。
  また証券業についても触れ、中国の証券会社には、◇規模の小ささ、◇資金調達ルートの不足と事業拡張能力の弱さ、◇専門サービスレベルの低さ、◇長期的な社員奨励制度に欠けることによる優秀人材の流出、◇研究能力の低さ――といった5つの欠点があると指摘。国内の証券会社の資産総額はゴールドマンサックスの3分の1に及ばず、純利益の合計はモルガンスタンレー1行と同じ水準にある現状を紹介した。
  郭主席は、国内株式市場は歴史的なチャンスを迎えており、株式市場における重要な仲介機関である証券会社にも歴史的な成長チャンスが訪れているとして、「中国の特色を持った世界一流の投資銀行を育成すべきだ」との考えを示した。

0 件のコメント: